2018年11月30日

福島美術館からの8期「幸せ願う!めでた掛け」ご案内

とうとう、最期の展覧会を迎えます。
なかなか、頭がまわらくなりました。

始まる前ですが、「めでた掛け」のご挨拶をご紹介します。
機会があいましたら、是非、福島美術館へお越し下しませ。
http://www.fukushima-museum.jp/


〜学芸員として、第8期のご紹介〜
 福島美術館の「めでた掛け」は新春一番の展覧会としてたくさんの方から親しまれてきた展覧会です。
いつのまにか、「新春吉例」の枕がつくようになりました。
 始まりは、昭和56年のお正月から。
 「めでた掛け」は初代学芸員であった佐藤明氏(当時 東北学院大学教授・美学者・阿部次郎の弟子)が命名した造語です。
「新年にはおめでたい掛物を掛けて、みんなでお祝いしましょう!」というもの。以降、歴代の学芸員は明先生の遺志を受け継ぎ、毎年開催してまいりました。
 モットーは学芸員自身が楽しむこと。毎年、テーマを変えて自由な発想で企画してまいりました。
 「めでた掛け」には必ず来るというお客さまもいらっしゃいました。
震災後、美術館再開を心待ちに来館された被災者もおられました。
 たくさんの人に愛された「めでた掛け」は毎年、幸せを願う内容でした。
どうぞ、幸せな新年を迎えられますように。         ありがとうございました。 学芸員M
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2018年10月23日

福島美術館 最終日まで2か月!

平成30年10月22日
少し心の整理を。そして、ご心配いただいています皆さまへ。
昭和55年に開館した仙台の福島美術館は平成30年12月22日終了の展覧会で閉館いたします。
一旦休業という文言で今年4月にお知らせを出していましたが、廃止・閉館となります。
昨年12月、館長から平成30年度以降の方針を告げられ、今年の展覧会内容を急遽変更して、8期の福島美術館コレクション展を開催することにいたしました。3週間周期の展覧会は無理だ、と言われました。しかし、一旦閉めてしまったら、いつ公開できるかわからない以上、少しでも、多くの所蔵作品を展示してあげたいと思いました。
収蔵室から展示室に移動した作品たちは、いつも、誇らしげに、そこにいます。
自分は、それをそばで感じることができて、しあわせに思います。
平成3年から、学芸員として勤務させていただいたご縁に感謝いたします。
民間の小さな美術館である故に、多くの辛いこともありました。しかし、それ以上に多くの有難い出会いと喜びをいただきました。
東日本大震災、そして閉館と、この大きな二つの「時」に立ち会うことに感謝いたします。
福島美術館の最期に9か月で8回の展覧会を開催する機会を頂けたことに感謝します。残業が続く日々、応援して支えてくれた家族に感謝します。

展覧会もあと二つ。
展覧会という舞台にたつ作品と、収蔵室から見送る作品。学芸員としては、収蔵品はどれも一つ一つ大事な宝物。福島美術館から、旅立つ日まで、寄り添っていきます。
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2018年07月27日

2度目のご来館ありがとうございます!

先日、遠くはるばるアメリカから、福島美術館へ来館くださったkさん。
東日本大震災で被災された地域をご家族で旅行されていました。
福島美術館へは、インターネット情報で知ったそうです。
今回は、お一人で、2度目のご訪問。
青森での仕事を終え、立ち寄ってくださいました。
今年いっぱいで休業のお知らせを知り、心配してきてくださいました。

地域と人と文化が紹介されている福島美術館がなくなるのは、残念だ・・・・。
そうですね。
とても残念です。

アメリカに帰られてから、大学に戻られてから、是非、多くの方に「仙台の街のちいさな美術館・福島美術館」のことを発信していただけたら
嬉しいな、と願う日々です。
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2018年07月21日

毎日暑いですね!紋切り団扇貸出中!

書中お見舞い申し上げます。
美術館や博物館という施設は本来涼しいもの、夏は涼みにいかれる方もいます。
仙台の福島美術館は残念ながら、そうはいきません。

暑いです!
空調管理が整っていません。
数日前から、窓を少し開けました。
扇風機はフルパワーですが、暑いです。

_DSC0589.JPG

朝、展示室と収蔵室の除湿器にたまった水を捨て、窓を開け、扇風機を回します。
美術館の受付ではオリジナル紋切り団扇を貸出し、塩キャンディを1個差し上げています。
ご来館は、是非御前中にどうぞ。

そんな中、展示以外にも見てほしいものが増えています。
水彩画家 古山 拓 さんの壁ドローイング「福島美術館からの眺め」
宮城県 村井知事の壁書きサイン です。

村井知事は、とても楽し気に書いてくださいました。
これから、ぞくぞく増える予定です。
是非、皆さんご来館の際は、3階通路の壁をごらんください。
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2018年07月07日

大雨のお悔やみとお見舞い

今回の大雨で、現在、西日本で大きな被害がでています。
亡くなられた方とご遺族の方々にお悔やみ申し上げます。
また、行方がわからない方の一日も早い、無事の救助を祈ります。
避難されている皆さまにお見舞い申し上げます。

東日本大震災の折は、福島美術館再開のための七福絵はがき募金を通じて、全国の皆さまからご支援をいただきました。
佐賀県、長崎県、福岡県、兵庫県、広島県、京都府、今回被害が大きい地域のお住いの皆さま、どうぞ、ご無事を祈っています。

京都の嵐山に近い、浄住寺。檀家さんのいない小さなお寺さんです。
倉敷の大原美術館は学芸部有志で助けていただきました。
広島県の学芸員の方、
京都の大学の先生・研究者の方々、
佐賀県の中林梧竹の関係者の方々、
心配です。

大雨が落ち着いたらで結構です。
近隣に小さなな文化施設や、お寺さんがあったら、どうぞ声をかけてください。

被害は大丈夫ですか、と。
人手がないところでは、まずは情報発信がイチバンの支援です。

祈ります。

http://www.fukushima-museum.jp/

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2018年06月22日

6月22日、仙台市土樋にある福島美術館、休業まで6か月となりました。

こんにちは。
いよいよ、休業まで6か月となりました。8月はお休みなので、あと5か月です。
あっという間に、終わるのでしょうね。

経営する側にとっては、赤字事業がなくなるわけで、ほっとすることでしょう。

もはや、なんのために展覧会をやっているのか、みえなくなっている学芸員m。
しかし、
来館される方にとっては、一期一会。
午前中ご来館のお客様、秋田からお客様。

たっぷりみせていただきました!
寺崎広業の作品も見れてよかったです!
とのご感想いただきました。

ありがとうございます。
自分で計画した内容は遂行してまいります。

「七福絵はがき募金」で修復いたしました作品も随時展示報告しております。

ごきげんよう。

福島美術館のホームページはこちらです。
http://www.fukushima-museum.jp/

6月1日にアップされたアートスケープの取材記事です。
http://artscape.jp/report/curator/10146358_1634.html
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2018年06月21日

仙台藩4代藩主伊達綱村8歳の書「談梅」展示中!(30日まで)

昨日 伊達綱村の遠忌300年法要が両足山大年寺の奥の院の御廟前で営まわれました。
今年は、大年寺開山の鉄牛大和尚の法要も行われ、黄檗宗本山萬福寺からも管長猊下はじめ、長松院派のお坊さん、近隣のお坊さん・宮司さんなど本当に多くの方が参列しました。
自分が黄檗と出会ったのは、平成5年から。四半世紀になります。

そのころは、「黄檗」と書いて、「おうばく」と読める人はほとんどいなかった。
一人でも、「黄檗」の文字を読める人を増やしたかった。

4代藩主は、神経質で、お茶三昧、神社仏閣を建てまくり、藩の財政を逼迫した悪者だった。
政宗だけがヒーローだった。
綱村は江戸で最新の文化や学問を学んだ人、仙台は彼にとって狭かったと思う。
2歳で藩主になって、お父さんとは会えず、伊達騒動がおきて、お取りつぶしを免れ、すごい時代を生きた人。
人は誰にでも、いい面、悪い面がある。両方検証してほしい。
そのうえで、綱村がやってきたことを正当に評価してほしい。
そんな思いがあった。

それが、今や文化を継承し、現在の観光につながる事業を行った藩主とまで。
びっくりしたな。
よかったよ。

福島美術館最後の年に、こんな風に評価されて、うれしい。
ただ、うれしい。
よかったね。綱村さん。

秋は「伊達綱村と黄檗宗」の展覧会を開催します。
昨日の遠忌法要に合わせ、
2歳に仙台藩主になった綱村ですが、8歳に書いた書「談梅」を展示しています。
他のお寺さんにも同様な書が残っています。
さぞや、練習したのでしょうね。
展示は30日までです。

お待ちしております。
って、あんまり、この日記みている人いないか・・・。

それもいいでしょう。
福島美術館での展覧会は12月22日まで。
あと6か月です。8月はお休みなので、土樋の福島美術館はあと5か月でなくなります。
ごきげんよう。

ホームページはこちらです。
http://www.fukushima-museum.jp/

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2018年06月13日

第3期 花鳥風月 始まりました。

12日 火曜日、ようやく展覧会が始まりました。
あー、しんどかったー。
今が一番しんどいのかもしれない、と思ってごまかす日々。

出陳作品はすごいんだけど・・。
中林竹洞、浦上春琴、岡本秋暉、・・・・ね。
渡辺省亭、小杉放菴、柴田是真・・・ね。

伊達だけが、仙台の文化じゃないんだけど。
みんな、知らないというだけで、関心が低い。

版画「芝居絵 四谷怪談」の「戸板返し」も展示。

あ、そうそう、このページあんまりみないからね。

福島美術館には、来年、春はない。きません。
ここには、もう春はこない。

だから、3階展示室は一部屋、春 にしました。
これから夏がきて、秋がきて、冬がくる。
でも、春はこない。
だから、春をたくさん出しました。
学芸員Tさんが好きだった 東東洋の「瀑布観梅図」
学芸員Aさんが好きだった 荒木十畝の「木蓮小禽図」
そして、学芸員Mが好きな小杉放菴。
福島家の注文で、床の間を飾った遠藤速雄の「仙台春夏秋冬図」

お客さまにとっても、自分にとっても、展覧会は一期一会。

機会があえば、たくさんの人にみてほしいけど。
あんまり、知られてないから、無理無理。

がんばったけれど、
チカラフソク。
ごめんね。ふくしまさんと、ふくしまびじゅつかん。

たくさんの収蔵品に出会えて、福島さんの思いに触れることができて、学芸員Mは有意義な時間を送ることができました。
ここにきて、仙台のこと、宮城のこと、東北のこと、たくさん知りました。
バラバラな点が、線となって、面となったものもあります。
まだまだ、今後調べていく必要があるもの、などなど、たくさんあります。

でも、それを知りたいと思う人はあまりいない。

お客さまにとっても、自分にとっても、展覧会は一期一会。











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2018年06月07日

artscape「キュレーターズノート」6月1日号に紹介されました!

福島県立美術館の伊藤匡さんが、取材のためにご来館。
東日本大震災から、福島・宮城を取り上げていた学芸員さん。
取材は2度目。
福島美術館が今年休業するということで、取材をうけました。
ありがとうございます。

http://artscape.jp/report/curator/10146358_1634.html



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2018年06月02日

福島禎蔵が愛し遺したコレクション 本日第2期終了です!

こんにちは。
今日は第2期「仙台・宮城・東北の作家<近世編>」最終日です。
まだ、1/4.
はあ、長いです。

さて、本日ギャラリートークを行います。

100パーセント民間の施設にとっては、広報は一大事。
そのため、宮城県観光連盟にも加盟しています。
ですが、今年度の「ウェルカムみやぎガイドブック2018」には掲載されていません。
確認をもとめていますが、2日たちましたが、回答はまだいただいておりません。

民間の小さい施設はこんなもんか、そんな印象です。

民間の美術館、しかも小さい美術館で、学芸員はいったい何をすべきか。
この美術館にきてから、いつも考えていました。

公立であれば、トップの大きな転換がなければ、何もしなくても、後世に遺せます。
しかし、民間はどうしたら、遺せるか。
公開する。多くの人に観ていただく。ここにある事のの意味や価値を見出していただく。
そのために、よい環境で保管したり、修復したりする。資料を研究する。
自分はそんな風に考えて取り組んできました。

しかし、いつも空回りです。
福島コレクションを楽しむ方はほんのわずかです。
そして、今年平成30年度で休業です。

福島美術館は福島禎蔵の思いや願いがいっぱい詰まったコレクションをもっています。
福島美術館は福島家の屋敷跡に建つ美術館です。
ここは、唯一遺された福島家ゆかりの地です。
福島禎蔵は様々な社会事業をおこないました。

しかし、今や、
運営母体にとっては赤字事業の対象でしかありません。
福祉施設が美術館を運営するのは、難しい、それが現実です。

美術館の再開?
いつ?
どこに?
何も決まってはいません。
この地ではないそうです。

自分の力不足でしょう。
何が足りないのか。
今後どうすればいいのか。
自分には、もうわかりません。

まずは、自分が企画した展覧会8期を完了させます。
そして、収蔵品を寄託するところまではきっちり仕事を果たします。

第3期もどうぞよろしくお願いいたします。

http://www.fukushima-museum.jp/












posted by ogure at 13:31| Comment(0) | 日記 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする