立秋となり、一気に暮れるのが早くなったような気がします。
とは、いえ、蒸し暑い毎日。
仙台でこれだけだから、関東・関西以西はどれだけ酷暑なのか、想像も及びません。
さて、ホームページですが、8月11日で終了いたします。
長きに渡り、本当にありがとうございました。
学芸員mが福島美術館に来たときは、感熱紙とワープロとフロッピーの時代でした。
懸命に、展覧会の企画・準備を行いました。
しかし、ポスターやチラシをおいてくださる場所に限界がありました。
何度も足を運んだり、電話をかけてお願いしても「公共施設ではない」を理由に断れる日々。
「美術館は公共施設ではないのですか。私立と公立の違いはあっても、公共施設のはずです」、と何度も何度もお願いしました。
東京や京都では、公立も私立も関係ないのに。仙台は違っていました。
歯がゆくて、悲しい思いをしながら、少しづつ、少しづつ、受け入れていただきました。
リピーターさんも増えました。
心強いサポーターさんにも恵まれました。
サポーターさんの協力があって、なしえたイベントもたくさんありました。
郷土の文化と人を愛した福島家の人々と理解者によってはぐくまれた福島美術館。
自分は、そんな多くの方々の思いを伝えるため、広めるため、やってきました。
暑い夏、これまでの夏の朝と夕の日課は続いています。
朝、収蔵室のドアを開け「おはよう!暑いね」と言って、扇風機で風を送ります。
あとは、除湿機にタイマーをかけます。
展示室は10分程度窓を開けます。
展覧会がすべて終わって、資料寄託も終えました。
しかし、法人保管として残された資料と図書がまだ福島美術館にはあります。
資料は暑くても、何も言えません。
カビや害虫にも、非力です。
だから、学芸員が丁寧に保管管理をするのです。
暑い夏の資料のお世話、あと何週間かでおわります。
民間の小さな施設の学芸員の本来の仕事は地味すぎて、関心ももたれず、評価もされないことが多々あると思います。
いつも、情報を発信することが大切。
学芸員の喜びや悲しみを見て知っているのは、いつもそばにいる、資料たちだけかもしれません。
東日本大震災の時の苦労と新たな出会い、
たくさんのイベント、ギャラリートーク、トークショップ、クリニカルアート、紋切り遊び、朗読劇、落語、タイ舞踊、古武道、
古書イベント、煎茶ワークショップ、
参加者が、たった一人だった一人だったギャラリートークもあったっけ。
大学生の博物館実習や、中学生の職場体験。
書いても書いても、きりがない。
福島美術館を見守り、支えていただいた皆さま、ありがとうございました。
メールでのお問い合わせは
fukusima.museum@gmail.com
福島美術館
tel 022-266-1535 fax 022-266-1536
は10月末日で終了します。
引き続き、どうぞよろしくお願いいたします。