2007年05月19日

弥勒菩薩ナリ

黄檗山萬福寺 弥勒菩薩「?????なんで?、布袋さんじゃない!」と不可解なカオをされる方もいらっしゃるかもしれませんが、紛れもなく弥勒菩薩(ミロクボサツ)です。
弥勒菩薩は56億7千万年の後に閻浮提(エンブダイ、この世)に下生し、釈尊(釈迦)に次いで成仏されるという菩薩さまです。
中国では弥勒菩薩といえば、布袋さまなのです。
日本の場合は弥勒菩薩というと、痩身で、片足を膝に上に載せて微笑する美しい姿を思い浮かべる方が多いと思います。
だから、違和感をもたれる方が多いでしょう。布袋さまといえば、日本ではむしろ七福神の一人としてなじみが深いですね。

布袋さまは中国の禅のお坊さんで、七福神のなかでは唯一実在の人物。名前を契此(カイシ)といいました。常に背に袋を負っていたことから「布袋」和尚という呼び名がついたそうです。かなり変わった行いで知られていましたが、和尚が行くところには福が舞い込んだといいます。
臨終の際に「弥勒よ弥勒、その分身は千百億。時々世の人に示すも、世の人は識らず」と歌ったとされます。時に世の者は「布袋和尚は弥勒の化身である」と知ったといいます。
この伝承が広まったためか、仏寺では弥勒を布袋の姿で表すことが一般化していきます。

黄檗宗は江戸時代(1654年)に中国の隠元隆g(インゲン リュウキというお坊さんが伝えた中国・明(ミン)代の仏教です。今でこそお坊さんは日本人ですが、今もなお、その儀式は中国式です。その本山が京都府宇治市にあります。それが「黄檗山萬福寺」(オウバクサン マンプクジ、JR奈良線沿い)です。


この布袋さまは惣門を入り、三門を抜けた前方の天王殿(テンノウデン)におられます。いつもにこやかな表情で迎えてくださいます。この日も爽やかな風のもとで、とても穏やかなお顔でした。それから、その奥の大雄宝殿(ダイオウホウデン、本殿)に伺い、本尊の釈迦牟尼仏(シャカムニブツ)にも手を袷せます。
そして、惣門近くまで戻り、ようやく文華殿(黄檗文化研究所)に伺います。
これがいつもの、学芸員mの黄檗ルートです。
今回の春の特別展は「黄檗と道儒の世界」(今月末まで)です。

posted by ogure at 11:59| Comment(0) | TrackBack(1) | 日記 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする
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Excerpt: 萬福寺山号 = 黄檗山|宗派 = 黄檗宗大本山|本尊 = 釈迦如来|創建年 = 寛文元年(1661年)|開基 = 隠元隆?|別称 = |文化財 = 萬福寺16棟、紙本淡彩西湖図4幅ほか(重要文化財)|..
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